「どうやったら、もっと早く着実にベース演奏がうまくなれるのか?」と思ったときに一番に思いつくのは、やはり、教室(スクール)などの個人レッスンでベースを教えてもらうことですよね?
その道のプロの人に教えてもらえることができれば、うまくなるのは必然です。けれども、一般的に言って高額な料金になりがちです。だから、教室で習うべきなのか、それとも独学で地道に練習していくしかないのか悩ましいところです。
実は私も、大学2年生(ベース歴1年くらい)のときに、ベース教室の個人レッスンに興味がわいた時期がありました。そして、実際に無料体験にも行ってみました。
今回は、その時に感じたベースを教室で習うときのメリットやデメリットを記事としてまとめてみました。
結論から言えば、ベース教室で習うのと独学のどちらがおすすめかというのは、あなたの状況によります。たとえ教室で習ったとしても上手くならないパターンもあると思います。その理由についても、詳しく説明していきます。
ベースを習ってみたいと思った2つの理由
自分では気付けない弱点に気付けるから
当時、私がベースの練習を始めたばかり(ベース歴1ヶ月目くらい)のころ、サークルに、「新入生のお披露目ライブ」という行事がありました。
新入生のお披露目ライブとは、新入生3人と先輩1人とでバンドを組んで、他の先輩たちが、そのバンドの演奏を聞いた後で、私たち新入生へのアドバイスをメモ用紙に書いてくださるというものでした。
このお披露目ライブより前の自分はと言うと「ベースは、1曲を通して一つもミスをせずに弾ければそれで良いんでしょ?」という感覚でしかありませんでした。しかし、お披露目ライブをやった後に先輩からいただいたアドバイスを見て非常にびっくりしました。
先輩A「ベース演奏とドラムが、合ってないのが気になります・・・」
先輩B「ベースの人は、もっとドラムの音を聞いてみよう」
先輩C「ベースは、メトロノームを使って練習をするといいと思うよ」
と、なるべくやさしい言葉で書いてくれているのですが、ズタボロに言われた感じで、現実というものを思い知らされた気がしました。
そんなこともあって、ライブの直後はとてもショックだったのですが、先輩のアドバイスを元にして練習し続けてみると、少しずつですが改善されているのを実感できました。しかも上手くなるにつれて、どんどんベースという楽器の楽しさにも気づいていきました。
そこで、第三者からの客観的なアドバイスって、めちゃくちゃ大事だのだと気づきました。自分一人だけとか、バンドでも初心者たちだけの集まりで練習するよりも、自分たちの弱点とかがハッキリとわかると思いました。
ただ、普段は先輩たちもガッツリとアドバイスしてくれることは、ありませんでした。友達に聞いてみても、バンドメンバーならアドバイスを言ってくれるけど、ベーシスト同士が同じバンドにいることはほとんどないので、「ぶっちゃけベース的にどうなの?」という部分においては、アドバイスされることはほとんどなかったです。
ガッツリとアドバイスするのは、かなりしっかりと演奏を観たり聴いたりしないといけないので、かなり神経を使うのだと思います。
それからというもの、だんだん先輩や友達以外にも、アドバイスをもらえる場所がほしいと思うようになりました。
楽器を習ってた友達は上手いし、評判もよかったから
高校生のとき、私の周りには、ギターやドラムを習っている友達もかなりいました。そういう子たちは、バンド初心者とはいえ、やはり上手でした。
「教室で習うのってどんな感じなの?やっぱりいいの?」と聞いてみると、「基本から身につくのがいい」とか「良かったから、また習いに行きたいなぁ」と言っていました。それを聞くと私も、教室で習うことに興味が出てきました。
ベース教室のレッスンは、初めての方ならだいたいのところでは、無料で体験できます。外のスタジオで個人レッスンだとスタジオ代がかかってしまいますが、2,000円くらいですみます。(料金は、場所によります)
そこで、私も実際にベース教室の無料体験に行ってみることにしました。
スクールの無料体験でプロに教えてもらって感じた4つのメリット
客観的に褒めてもらうことで自信がつく
私の周りにいるベーシストは、何年も前からやっている経験者か、初心者だとしても他の楽器をずっとやっていた人ばかりです。なので、私よりも格段にベースが上手でした。ですので、以前から「自分とう人間は、なんてベースが下手なんだろう」と自信がまったく持てずにいました。
それが、個人レッスンが始まっていきなり先生から「ちょっとベース弾いてみてくれる?曲は何でもいいよ」と言われたのです。いきなりのことだったので緊張しながらも、ちょうどいま練習している曲を弾いてみると、
先生「はじめて1年ちょいにしては、うまいね!」と言ってくださったのです。
これまで自信がなかったからこそ、先生のこの言葉はめちゃくちゃ嬉しかったです。ただうまいというだけではなくて、「1年ちょいにしては」というところが、本音で言ってくださっているのだろうな、という感じが伝わってきました。
一緒にバンドを組んでいる仲間からも「最近、うまくなったね」と言われることもありました。それはそれで嬉しいのですが、比較する対象が「昔に比べたらでしょ?」って思ってしまいます。なので、一般的に私の演奏を見たらどうなのかというとろを客観的に言ってもらえたのは、自信に繋がりました。
会話の中で上達する練習のヒントをもらえる
「自分の周りにいるベーシストと比べて、自分は下手くそだと自信をなくしている」と教室の先生に話してみると、どんどんと話題が広がっていきました。このとき、先生がたまたま言ったことが、後々になってかなり役に立ちました。
その話題とは、私がライバル視してきた友達の話です。その子は、ベース初心者だけど、小さい頃からピアノとかバイオリンなどをやってきたそうです。だから、ベースも同じ初心者とは思えないくらいに上手でした。
その話をしているときに先生がこう言いました。「あの人たち(クラシックをやってきた人たち)は同じことを何度も何度も、飽きるほど練習するのが当たり前だからねぇ。だから、上手いんだよ」
この一言について、レッスン中は何とも思っていなかったのですが、数ヵ月後、役立つことになりました。どうしても弾けないフレーズがあったとき、ふと、先生の話を思い出したのです。そして「私でも、飽きるぐらい同じことを繰り返してやれば、上手くなるんじゃない?」と思ったのです。
そして、何度も繰り返してやってみた結果、まったく弾けなかったフレーズが、しっかりと弾けるようになったのです!!
自分の疑問点を直接、先生に質問したわけでもないのに、たまたま会話の中で重要な話を聞けたのは、本当に良かったです。
変な癖がついてる・つきそうになったらチェックしてもらえる
話は戻って、練習中の曲を弾いた後のことです。教室の先生に私のピッキングの癖を指摘してもらいました。
弦を移動するときにレイキングしていたので、指1本で弾こうとしているのではないか気になったようでした。「指を交互に動かして弾ける?」と聞かれたのです。
※レイキングとは指弾きでピッキングした後に、同じ指でとなりの弦をそのままピッキングすること。例えば、下の画像のように1弦を人差し指でピッキングした後、同じ人差し指でとなりの2弦を弾くこと。
出典元:「はじめてでもスグ弾ける!!ロック・ベース超入門」P.42
その時の私は、意識すれば指を交互に動かせたので、合格できました!よかった。笑
レイキングは悪いことではないけれど、変な癖がついていないか等の確認という感じでした。癖がついたら直すのは大変なので、あやしいところを1つずつ確認してもらえるのも習うメリットだと実感しました。
苦手なことでも練習する時間ができる
先生から「何かほかに教えてほしいこととか、不安なことってない?」と聞かれたので、友達には恥ずかしくて聞けないことを、一つだけそっと打ち明けてみました。「裏拍がまったく取れないんです。どうすればいいでしょうか?」と正直に言ってみたのです。
回答は予想どおりで「それは繰り返し練習するしかないね。」でした。笑
「メトロノームを鳴らすから、やってみて」といった感じですぐに練習がはじまりました。なかなかうまくできないことにイライラしていたので、久しぶりに裏拍の練習をしてみました。
簡単にできるようになることでもないのは分かっていたし、レッスンの時間がもったいないので、このときは「次回までの宿題」ということで終了しました。私の場合、結局、ベース教室は体験だけで終わってしまったので、この裏拍の宿題というは無効となりました。
だけど、習い続ければ、こうやって苦手なことでもやらざる負えない状況になるのだと認識しました。これなら、独学で練習するより、間違いなくうまくなると思いました。
敢えて独学を選らんだ3つの理由(学生がベース教室で習うデメリット)
こうやってふりかえってみると、ベース教室に通うことはメリットばかりがみうけられました。けれども私は、教室で習わずに独学で上達することを目指すことにしました。
実は、そうとう悩んだのですが、当時の状況を考えると「習っても上手くならないだろうな」と思ったので、結果として、これで正解だったと思います。特に学生さんは、このパターンになりやすいと思います。
自宅でも練習しないと上手くならない
その昔、私はピアノを習っていたけど、なかなか上達しませんでした。もちろん、先生は丁寧に教えてくれていました。
では、それでもなぜ上達しなかったのか?その理由は簡単です。
家では、まったくといっていいほど練習していなかったからです。極端に言えば、発表会の前しか練習していませんでした。
当たり前ですが、教えてもらっているだけでは上手くなりません。家に帰ってからコツコツと練習しないといけません。正直に言うとピアノはあまり好きではなく、最初からやる気が出ていませんでした。結果として、発表会前の練習だけでは、少しうまくなるだけでした。
月謝が高いからバイトを増やして、練習時間が減る
そういうことが分かっているのなら、ベースの練習を繰り返せばいいだけの話です。けれども、そんな単純なことでもない気もします。
小中学生ならともかく、高校生、ましてや大学生が親にベース教室の月謝を払ってもらうのも変だと思います。家庭環境にもよると思いますが、私の場合、そんなに裕福な家庭ではなかったため、自分の親に月謝を払ってくれとは言えませんでした。
ベース教室の料金は、教室やコースによっても違いますが、例えばヤマハなら月3回・1回30分の個人レッスンなら、月1万円前後します。だから、お金に余裕のなかった私は「バイトの数を増やさないと」と考えたのでした。
平日の学校の授業にプラスして、組んでいるバンドのための自宅練習と週1回のスタジオ練習がありました。週末にはサークルのライブを観に行きました。これからさらにバイトとレッスンの時間まで増えるとなると、自宅で練習する時間がかなり減ってしまうことになります。
となると、さっきも言ったような、結局、上手くならないパターンに陥ってしまうのは簡単に想像できました。
バンド練習の日程が合わせにくくなる
それと、もしもバイトの数を増やしてベース教室でのレッスンの時間も作ることになると、バンド仲間との練習時間を合わせるのも非常に大変になります。
用事があるのは、自分だけはないからです。バンドメンバーもそれぞれにバイトや勉強があります。自分の隙間時間が減るということは、それだけバンド練習の日程を合わせるのが大変になってきます。
バンドのためにベースを習おうと思っているというのに、目的であるバンドの練習がおろそかになるなんて、元も子もありません。
ベース教室で習うのと独学、どっちがおすすめかは状況による
お金や時間に余裕があって、家でも練習を頑張れるのなら、教室で習うとぜったいに上手くなります。だけどそうでないならば、せっかく習っても上手くなるのは難しいと私は思います。
だから私は、教室に通わず、独学という道を選びました。
「できれば安い料金で習いたい・・・」というあなたへ
でも、本音を言わせてもらえば私も教室で習いたかったです。独学か習うかを選べるなら、習った方がぜったいに上達しやすく自分にとっても良いと思います。あともう少し、私にお金と時間があれば良かったのにと思います。それかもっと安い料金だったなら、今よりベースの練習ができて、うまくなれていたと思います。
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